1930年代、大恐慌のただ中で「手の届く価格で、最高の音を持つギターを」という使命から誕生したのが Gibson J-35 です。のちにJ-45へと受け継がれていく“ギブソン・ラウンドショルダーの原点”とも言えるモデルであり、その最初期仕様を現代のクラフツマンシップで甦らせたのが、この Gibson Custom Shop 1936 J-35 です。
本器は、モンタナ工場の熟練ビルダーによる Historic Collection に属し、1936年製オリジナルの構造・質感・音響特性を徹底的に解析したうえで製作されています。 トップ材には、ヴィンテージの経年変化を再現する Thermally Aged Adirondack Red Spruce(サーマリーエイジド・アディロンダック) を採用。開封直後から“乾いた立ち上がり”と“倍音の抜け”を感じられる、ギブソン最上位のトップ材です。
サイド&バックは厳選されたマホガニー。軽量で反応が速く、アディロンダックとの組み合わせにより、アタックの鋭さ・中域の押し出し・コードのまとまり が絶妙なバランスで共存します。 ブレーシングは当時と同じ ハンドスキャロップド Advanced X。接着にはニカワを使用し、木材同士の一体感を最大限に引き出しています。
ネックは握り心地の良い Vシェイプ。ナット幅は約45mmで、フィンガースタイルにもストロークにも対応する万能なグリップ感です。 ブリッジはオープンスロットの ロングサドル仕様。サドルの接地面積が広く、弦振動をダイレクトにトップへ伝えることで、1930年代ギブソン特有の“太く乾いた”サウンドを生み出します。
仕上げは薄いニトロセルロースを用いた VOSフィニッシュ。新品でありながら、長年弾き込まれたような落ち着いた風合いを持ち、手触り・質感ともにヴィンテージギターの空気感をまとっています。
音のキャラクターは、まさに“初期ジャンボ”の系譜。 ・ストロークでは、乾いたウッディな中域が前に出て、コードが一塊で鳴るようなまとまり ・フィンガーでは、アディロンダックらしい張りと明瞭さがあり、単音の輪郭がくっきり立つ ・ブルーグラス、オールドタイム、シンガーソングライターまで幅広く対応
現代のJ-45とは異なる、素朴で荒削りな魅力 を持つ一本です。
1936年のオリジナルは現存数も少なく、価格も高騰し続けています。 その“音”と“佇まい”を、現代の確かな品質で手にできるのは Custom Shop ならでは。 ギブソンの歴史を象徴するモデルを、ぜひこの機会にお確かめください。
【仕様】
・top: Thermally Aged Red spruce
・sides & back: Mahogany
・bracing: Traditional hand-scalloped Advanced X-bracing,
red spruce braces with hide glue
・finish: Thin Finish Nitrocellulose, VOS
・neck: 628.65mm scale with Mahogany
・nut width: 44.95mm
・fingerboard bridge: Rosewood
・専用ハードケース付き
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